瀬戸内海の無人島化問題を考え、八島を踏査!!

5/4、ゴールデンウィーク真っ只中に八島(山口県熊毛郡上関町)に行ってきました。

八島には25名の高齢者が住んでおり、限界集落の域に達しております。

 

 

このまま放置しておくと、あと数年で無人島になってしまう可能性が十分に考えられます。

エコツアーを通じてその無人島化を阻止するため、島を踏査し、島の方と意見を交わしてきました。

 

午前中はあいにくの天候でしたが、船で島を一周し、島の可能性を確認してきました。

島の北部には、穏やかな小さな湾が広がり、その陸上部には塩生植物が自生しており、

その中に、ピンク色をしたハマヒルガオがぽつぽつと咲いておりました。

雨の中、少し安らぎを覚えた瞬間です。

 

南部には、地層が放射状にくっきりと広がった断崖が壮大な景観を構成しており、

八島の自然のダイナミズムを実感できました。

 

踏査後、島の方と意見交換を行いました。

島外から来た我々には素晴らしい資源と感じるものでも、島の方には日常的なものであり、そのものの価値の評価についてギャップを感じました。

 

これからも引き続き、八島の魅力について意見交換を行う必要があります。

 

午後には天候も回復したので、集落の散策を行いました。家主を失った家は、自然に戻ろうと朽ちておりました。少し、侘しさを感じました。

 

これが八島の現状です。

 

この状況を受け止め、理解したうえで、八島の魅力を発信できる方法を考えていく必要があります。

 

瀬戸内海の無人島化問題、これを阻止する第一歩としてなんとか島の方と一緒に方法論を考え、実施して行きたいと痛感いたしました。

 

事務局 富田 智