今年の1月30日に開催した第5回エコツーリズムフォーラムに、
パネリストとしてご登壇頂いた南丹市美山エコツーリズム推進協議会
中川会長のご招待により、
3月26日27日の二日間、
東西に長く、京都府を南北に区切るような場所に位置する
南丹市美山の里を訪ねてきました。
瀬戸内海エコツーリズム協議会は、その名が示す通り主に
瀬戸内海をエコツーリズムのフィールドとしておりますが、
南丹市美山エコツーリズム協議会は、
日本の農山村の原風景とも言うべき茅葺屋根の里や
日本海に注ぐ由良川の源流であり、
豊かな自然が息づく原生林をフィールドとして活動されています。
お邪魔したこの日は、
美山町全域が京都丹波高原国定公園に指定された認証式が開催され、
春の陽気が漂う天候にも恵まれて、多くの方々が訪れていました。私達も
協議会の方々とのミーティングもそこそこに、
早速、国の重要伝統建造物群保存地区に指定されている“茅葺の里”で、
農山村の伝統的な景観と暮らしぶりを垣間見ることができました。
翌日は、標高959mの三国岳山麓の由良川源流域に足を踏み入れ、
暖温帯林と冷温帯林の移行帯に位置する様々な天然林や
冬から目覚め始めた生き物たちと接することができました。
こんなお宝満載の美山ですが、昭和30年代には1万人を超えていた人口も現在は半減し、
今なお毎年100人ずつ減ってしまっている少子化高齢化の問題に直面しています。
瀬戸内海の島嶼部も同様、いや、それ以上の同じ問題を抱えており、
それぞれの地域特性を活かしたエコツーリズムを展開しつつ、
地域間連携による活性化を図ることができないか?
そんな議論を道行くすがら話し合いました。(了)
記:田中 秀宜