第5回 エコツーリズムフォーラム2016

130日、

「第5回エコツーリズムフォーラム2016

-新・瀬戸内法の具現化と活力ある島々の再生に向けて-」をリージャスひろしまハイビル21(広島市中区)にて開催し、約90名の方にご参加いただきました。

 

今回のフォーラムの趣旨は、以下の通りです。

 

                                                   ** 趣 旨 **

 

 瀬戸内海では昨年9月に瀬戸内法が改正され、「豊かな瀬戸内海」を目指して生態系の保全と

美しい景観の保全に向けた取り組みを行う事が定められ、自然景観と文化的景観の保全のため

「エコツーリズムの推進」が明記されました。


 一方、瀬戸内海の島嶼部は限界を超えた「超過疎化」に陥り、無人島化が進んでいます。このため、歴史や伝統文化が消滅し、自然環境の管理も不可能となっています。

 

 そこで、「第5回エコツーリズムフォーラム2016」では、過去4回のフォーラムでも提唱してきました「エコツーリズムの推進」をより一層深堀させ、瀬戸内海の自然景観や文化的景観を支えている環境資源を守りつつ活用していくために、「人材投入」や「新観光産業」など、島嶼部の地域活性化を促進していく方法論などを考えていきたいと思います。

 

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基調講演では、アジアエコツーリズムネットワーク(AEN)の高山傑 理事長 にご登壇頂き、国際基準に準じるエコツーリズムの実践や運用改善について、アジアからの提案としてお話しいただきました。

 

続いて、当協議会の上嶋英機会長が平成27年度の瀬戸内ツーリズム推進協議会の活動を報告し、今後のエコツーリズムの方向性についてご説明いたしました。

 

 

休憩を挟み、第2部の開始直前には、公務ご多忙中の中、平口洋 環境副大臣 がお立ち寄りくださり、協議会の活動に対してエールを送っていただきました。

 

第2部のパネルディスカッションでは、

「豊かな瀬戸内海の創生を目指したエコツーリズムの推進と役割」をテーマとし、

総合討論を行いました。

パネリストとして、

 

世界の視点からの提言として前述の 高山 理事長、

自治体の視点から広島県環境県民局環境保全課の 梅村幸平 課長、

国内のエコツーリズム先進地域からの発信として南丹市美山エコツーリズム推進協議会 中川幸雄 会長、

地元密着で積極的な活動をされておられる循環型農業を勧める会の 佐古建彦 世話人 にご登壇頂き、

 

様々なお立場からのご意見をいただきました。

 

全体のコーディネーターは、当協議会の 上嶋英機 会長 が務め、

今後の社会システムにおけるエコツーリズムの役割、

国内のエコツーリズムを自立的活動にするためにはどうすべきか、

エコツーリズムを行うにあたっての課題や問題点についてなど、

エコツーリズムを推進していくための貴重な示唆が引き出されました。

フォーラム終了後は、

京橋川沿いにあるカフェにて交流会を開催し、

日中の熱い討論の続きとフォーラム中には聴けなかったお話など、

ディープで親密な時間を過ごさせていただきました。

 

 

 

最後に、

お忙しい中足をお運び頂いた参加者及びご登壇の皆様、

本フォーラムを開催するにあたってご後援・ご尽力頂きました関係者の皆様には、

この場をお借りしまして改めてお礼申し上げます。

 

今後とも、当協議会の活動にご理解・ご協力の程、お願い申し上げます。(了)

                                                                               

                                                                                                       記:大島 嵩弘